小説:パンデミックを止めるな チャプター5
チャプター5 絶対RAIDってなんですか
パンを求めて三千里。ついにコンビニに到着した私であったが、調理担当が音階の一種だと判明!激おこぷんぷん丸子橋な私は、コンビニを飛び出すのであった。
完
♪ベビベビベイベベイベベイベ
うわっ!めっちゃ店の前にゾンビいるじゃん!!田舎のヤンキーどころの数量じゃネェ!圧倒的数的不利!圧倒的生命危機、我感じるナリッッッ!!!!
そこのお嬢さん。
お!この低くてダンディーな声は!まさか!経済評論家そして元官僚、さらには某大学の教授という経歴を持つ岸さんっ!!!!?♡
田中です。
ダレダヨ‼︎‼︎ 誰ですか!!?突然声かけんナ‼︎‼︎
いいから、兎に角走って!ここから逃げるよ!!
こうして2人は兎に角走ったのです。
自分は精肉店で働いてます。そこの冷凍室に沢山仲間がいます。そこに逃げましょう。ハァハァ
イヤ!なんで、冷凍室だょ!家入れろよ!ハァハァ
だめです!洗濯ほしっぱだから!ハァハァ
ナンデダヨ!そんなこと言ってる場合かよ!家入れろよ!ハァハァ
うるせえ!お前あれだろ!人の家にはズカズカ入るくせに、いざ自分の番になったら、イエカタヅイテナイカラ〜とかいって、ひとを入れないタイプだろ!ハァハァ
クソッッッ‼︎ナンデシッテンダヨ‼︎
と仲良く走っていると田中精肉店に着いたのでした。2人は冷凍室に入り、田中は鍵を閉めます。
まっちゃーん。帰ったよ。
まっちゃん?ダレソレ
田中!干し餅は!?
ごめん。まっちゃん。干し餅見つからなかった…
チッッッッッッッ‼︎‼︎
干し餅は干されてるようで干されてないんだよ!!!
どかん!!!!!
エ。すごい気性荒いじゃん!!めっっちゃデカい舌打ちしたし。壁思いっきり蹴ったし。あ、痛そうにしてる。いやそれ痛いデショ。めっちゃびっこひいてるし。え!!?てか、まっちゃんって松岡修造じゃない!?松岡修造じゃん!まじかよ!え、てか、仲間これだけ?
そうですよ。
たくさんいるってイッタジャンカヨ‼︎‼︎
沢山って人の表現によるでしょ!!!!!
ひとりはたくさんってイワナインジャナイカナ‼︎‼︎
熱くなれよ。もっと熱くなれよ!部屋!もっと熱くなれよ!
イヤ、松岡修造!イヤ、部屋かよ!たしかに冷凍室は寒いけど!?
できる できる、君ならできる!!僕は君が部屋を暖かくできるって信じてる…
イヤ、なんで他力本願だよ!え!てか!松岡修造息してなくない!?ウォウォウ
タナカ‼︎松岡修造息してないんだけど!
まずいことになりましたね。自分は松岡修造を殺してしまった。彼は干し餅以外食べないと言って、ここ数日間何も食べなかったんです。彼が死ねば、この地球はいずれ氷河期だ。一生、いや永遠に太陽なんて拝見できないんですよ。知ってますか。彼を崇める宗教があることを。私が殺したことが知れ渡れば、私はいずれ信者に殺されてしまう。
イヤホラ、お天気キャスターのあまたつとか木原さんとかは助かるんじゃないカナ。なんとなくだけど、予報しやすくなりそうじゃん!
松岡修造が死んだことはあなたしか知らない。あなたを殺せば、自分は救われるんだ!
そう言って田中は、FFの主人公が持っているようなそれはそれは大きな包丁を持って私に襲いかかってきたのです。どうなる!?わたし!!!